ルヴァン開幕戦 vsマリノス part1
2018ルヴァン開幕戦 vsマリノス
個人的にかなり印象的な試合だったので、書き残しとこうと思います。
まずは、マリノスが勝ち得た理由から
ダゾーンにも加入し春休みで暇だということでJ1はある程度チェックし始めた今年、客観的に見て注目はマリノスです
監督ガチャだと言われるJリーグで、独自のルートで監督を招聘するマリノス。今年はオーストラリア代表でも指揮を執ったポステコグルー
彼のスタイルとしては「とにかく繋ぐ」ことですね。 飯倉のポジショニングに代表されるように狭いスペースで繋いで崩す、 とられたら直ぐに網を閉めてゲーゲンプレス、の様な印象を受けました
そんなマリノスはターンオーバーをそこまで行わずに、4-3-3 でルヴァン初戦に挑んできました
中でも、前の「3」の両サイド、遠藤渓太とイッペイシノヅカに注目して話そうと思います。
前半、マリノスはもちろん繋ぐことを意識して戦うんですが、ここで運よく(こぼれ球に対するファーサイドの諒也の意識の甘さは反省ものです)一点先制することに。
その後、試行錯誤を繰り返すなかで、恐らく東京の右サイド、山田の縦パスへの寄せの甘さ、そして、諒也vsイッペイシノヅカ ではイッペイシノヅカが優位だということをポステコグルーは掴みます。
後半に入り、マリノスの狙いは徹底的に
寄せの甘い左サイド(東京の右サイド)の遠藤渓太に縦パスを当てる→余裕のある遠藤渓太は右利きの為、中へカットインしながらドリブル→逆サイドのスペースに張ったイッペイシノヅカへ展開→イッペイシノヅカに1vs1で諒也と勝負させてクロスまで持っていく→中ではウーゴヴィエイラや伊藤翔がクロスへの強さを見せる
というような狙いがはまっていました
まとめると、
1.左サイドの遠藤vs山田における、遠藤の質的優位
2.右サイドのイッペイシノヅカvs諒也における、イッペイシノヅカの質的優位
3.クロスに対するセンターフォワードの質的優位
という3つの質的優位を生かした結果マリノスは後半も多くの決定機を演出できることになりました
ここで、一つ印象的だったのは、ポステコグルーは「繋ぐ」を指向し、まさに「理想サッカー主義者」であったのに対し、この試合では勝利に徹する「現象主義者」であったこと
2日の柏戦で終始、ボールを支配するものの負けたことからの反省として、目の前の試合に勝ちに来たことこそかなり印象的でした
理想主義者でありながら、結果にこだわりながら自分達のスタイルよりも相手に合わせることもできる
そんな器用なマリノスを見れた試合でもあり、かなり手強い存在になるかなと思わされました
というように、part1ではこの試合のマリノスについて書きました。 part2では東京目線で書きたいと思います。
サッカー戦術初心者の雑感程度に受け止めてくれると嬉しいですかね