蹴遊記

スポーツとしてのサッカーだけでなく、文化としてのフットボールについて書いたり……

ルヴァン開幕戦vsマリノス part2

part1ではポステコグルーの采配が印象的だったということを書きました

 

マリノスにとってはリーグ戦の悪い流れを断ち切る意味でも、このミッドウィークの試合は「勝つ」ことに意味があったのかなと感じられました

 

一方で、東京はというと、、メンバーからも分かるように、とにかく今は「お試し期間」っていう感じです

 

今年からガラッと体制が変わり、若手起用が得意な監督になればそれは当たり前なのかなと思ったりしてます

 

とはいっても、早くももう三試合を消化しました。結果は1分2敗。これだけ見れば最悪ですよね。挙げ句の果てには、去年から数えて◯試合勝ちなしとまで言われ始めましたよ

 

個人的には、去年と繋げて今年の序盤の成績を語るのはかなりナンセンスです。去年の後半は、目指すとこなく、戦う意味なく、スタイルもなく、ダレてダレての勝利なし。一方で、今年の序盤三試合は、一試合ずつ目標を持ちながら、成長途中での勝利なし。

 

浦和戦では、「守備」をテーマに、中盤での組織的な守備やらクロスへの守備を念頭に戦っていました。 その結果、普段やられまくってる浦和相手にドロー。

 

仙台戦では、浦和戦での守備を継続しながら、「攻撃」をもテーマに戦い、シュート数も一週間でかなり増えたのは見ての通りでした。後半に、相手に対応され、負けはしたものの、この日のテーマである「攻撃」面では浦和戦より遥かによくなったなと感じさせられました。

 

そして、ミッドウィークのマリノス戦。メンバーはベンチも含めて、リーグ戦ではメンバー外の面子。もちろん、相手との差はあるものの、建英をはじめ、「負けない!」というようなプレーを見せてくれました。

 

part1で書いた通り、結果的にそれぞれのポジションにおける質的優位を活かされ、負けはしたものの、かなり前向きな試合だったかなと思います。

 

相手がフルメンバーで来るなかで、若手が挑むという試合では、「結果」よりも「内容」等が重視されることは分かりやすいんですが、それはリーグ戦にも当てはまる価値観なのではと思ったりします

 

長谷川東京として「若い」チームが、毎試合テーマを掲げるなかで、結果こそ出ないものの、選手たちは確かに成長を感じているはず。

 

それを理解するのがゴール裏に求められるのかなと

 

仙台戦では、試合後にブーイングがかなり散見されました。しかしながら、先週に指摘された課題を改善し、成長したチームへの態度は「ブーイング」ではなく、「拍手」だと思いますね。

 

そして、水曜日の三ツ沢。

若手が格上に挑んだという分かりやすい形もあり、敗戦はしたものの、「ブーイング」は聞こえずに、ほとんどが「拍手」

 

これこそが今求められる態度のはず

成長中のチームを、「目の前の結果」だけを基準に評価するという態度は相応しくないはずです

 

このゴール裏の「チームを観る目」というものも、チームの成長には欠かせないのかなと思いました。

 

もちろん、毎試合、勝利のために声は出しつつも、負けたのであれば「たったの1/34だろ」と前向いとけばいいんですよ

 

次の磐田戦、相手は連敗中とはいうものの、それは川崎、名古屋という対戦相手の運のなさと感じられる試合でした。

 

成長途中の東京にとって、成熟されつつある名波ジュビロを崩すのは厳しいかもしれませんが、それでも、チームの成長を評価できるゴール裏でありたいなと思います。

 

最後に、マリノス相手に負けはしたものの、下を向かずに前を向いてた選手たちの表情(特に、リッピはここからだ!という強い表情を見せてくれました)を見て今年は雰囲気がかなり良いと感じてます。

 


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ビバ、トーキョー !タトエ 敗レヨウトモ